ナツメ@破産百科です。
さて、今年2018年もあと残り4日となりました。
来年2019年はどんな年になるのか、
ウェブ・マーケティングやセールスの世界を予測してみます。
2019年予測のヒント
予測の大きなヒントとなるのが、グーグル検索部門のエバンジェリストである
金谷 武明さんのこの発言です。
エバンジェリストとは自社の商品やサービスについて
分かりやすく広く伝える職種のことです。
メリットもデメリットも伝える中立的な立場からの発信となります。
来年のキーワードはエコシステム。エコシステムを理解したものが何かを制する。継続的に存続する流れの中で、自分だけの利益を考えるのではなく全体調和を意識し、その中で自分が出せる価値は何か、を考え抜いて表現できてエコシステムに調和した者が、みたいな言葉が頭に浮かんだけどどうでしょう。
— 金谷 武明 Takeaki Kanaya (@jumpingknee) 2018年12月7日
エコシステムとは
エコシステムとは複数の企業やサービスが繋がり、共存していく仕組みのことです。
エコシステムとは、複数の企業やサービスが繋がり、共存していく仕組みのことです。本来は、生態系を表す科学用語ですが、特にアドテク分野においては、広告主からパブリッシャーまでの広告配信の中で、多くのプレイヤーが多種多様なサービスを提供しており、これらが繋がりを持ち、新たな付加価値を生むという構造をエコシステムと表現しています。
エコシステムと共存
このエコシステムで重要なのは「共存」という考え方です。
シェアの奪い合いではなくてwin-winの関係で共存するということです。
自分と同じビジネスをしている競合他社がいると、
直感的に「お客さんを奪われたくない」と思いがちです。
世の中がゼロサムだと思っていると
「富の総量は決まっているので他人が富を手に入れると自分の富がその分減る」
と思い込みがちです。
これが「お客さんを奪われたくない」につながるわけです。
ビジネスは非ゼロサムゲーム
現実としてマネタリーベース(お金の流通量)は常に増え続けています。
ベースが増えているので銀行貸出も増えて信用創造も増えています。
つまり、世の中の富の総量は増えているのです。
世の中はゼロサムではなくて非ゼロサムなわけです。
この現実を理解したら競合他社と戦う必要はなくなります。
増え続けるものを奪う理由はありません。
エコシステムに調和する方法
グーグルの金谷さんはこのように言っています。
継続的に存続する流れの中で、自分だけの利益を考えるのではなく全体調和を意識し、その中で自分が出せる価値は何か、を考え抜いて表現できてエコシステムに調和した者
この文章を分解して私なりに解説してみます。
継続的に存続する流れの中で
変化の早い時代です。
変化しながら持続するビジネスの構築が必須
変化とは現状の否定です。
「今までやってきたこと、正しいと思われていたこと、結果の出ていたこと」
などを否定して新しいことを始めることが変化です。
変化とはツラい自己否定がつきものです。
自分だけの利益を考えるのではなく
競合他社と共存すること。
シェアの奪い合いではなくてwin-winの関係で共存すること。
または、他人とバッティングしないポジショニングを取ること。
全体調和を意識しその中で自分が出せる価値
その道のプロフェショナルになること、専門家になること。
自分にしか出来ない価値としての独自性を持つこと。
考え抜いて表現できて
「この分野ならこの人」と思われること。
より多くの人に認知されること。
いわゆるブランディング。
エコシステムに調和した者
自己利益の追求が他社利益の実現にもなる者。
自分がエコシステム全体の一部となったら一心同体なので、
自分の利益は他人の利益にもなるはず。
2019年のマーケティングとセールスの世界を予測のまとめ
ビジネスが非ゼロサムゲームという事実を前提としています。
- エコシステムを理解すること
- 自分にしか出来ない仕事をすること
- 全体の中での調和を考えて他社と共存すること
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