ナツメ@破産百科です。

 

 

先日の統一地方選挙でマーケティング的に面白い事例がありました。

 

選挙なのにマーケティングやセールスのノウハウを活かしている政党があったのです。
それが「NHKから国民を守る党」という政党です。

 

今回は「NHKから国民を守る党」のマーケティング戦略を分析して自分のビジネスに活かす方法をお伝えします。

 

NHKから国民を守る党が躍進

「NHKから国民を守る党」は今回の選挙で26人も当選しました。
47人立候補してるので当選率は約55%です。

 

「NHKから国民を守る党」は東京23区のうち20区に出馬、そのうち17区で当選です。
東京23区の区議会なら出馬すればほぼ当選すると言っても過言ではありません。

 

 

NHKから国民を守る党のマーケティング戦略

なぜ、ここまでの結果を出しているかというと、

  • ニッチを攻める
  • 敵を用意する
  • シンプルなメッセージ
  • 誰でも得するメリットがある
  • 動線の確保

というマーケティング戦略を使っているからです。

 

ニッチを攻める

NHKから国民を守る党が一定の議席を確保した最大の理由はニッチを攻めたからです。

 

ニッチとは市場全体から見ると極一部分の小さい市場のことです。
特定の需要や客層で構成されています。

 

この政党のマニフェストであるNHKの受信料自体に問題意識を持っている人は少ないのです。
ほとんどの人はもっと他に優先すべき問題のほうが多いと思っています。

 

地方自治の範囲では保育園の待機児童問題や老人介護、騒音や公害などです。
国政では経済政策とデフレ、雇用と失業、北朝鮮問題、LGBTなどの多様性の問題などです。

 

これらの問題に比べると圧倒的にNHKの受信料問題は矮小です。
平たく言うと「どうでもいい」わけです。

 

こういう「ニッチな問題」を攻めると特定の人の需要に突き刺さります。

 

敵を用意する

「敵を用意する」ことの目的とは、仮想敵を用意して自集団を結束させることです。

 

人間は敵がいるから協力して敵と戦うのです。
敵がいなければ力を合わせる必要がありません。
これが集団の原則です。

 

NHKを巨悪に設定して受信料をチンピラ的なやり方で徴収している、
その横暴から国民を守る、というスタンスです。

 

敵は強ければよく、善悪はどちらでも構いません。
敵が悪である必要はないのです。

 

このように敵を用意して政党の候補者と支持者の結束を高めています。

 

シンプルなメッセージ

問題を明確にしてシンプルな主張をすると非常に分かりやすくなります。

 

「NHKから国民を守る党」の政治的な主張は「NHKを見ていない人から受信料を取るな」だけです。
これ以外のマニフェストなり主張なりは一切ありません。

 

人間は複数の主張を一度にされると理解するのが難しくなります。
一つのことだけならほとんどの人が理解してくれます。

 

ちなみに、小泉元首相も「自民党をぶっ壊す」とか「郵政民営化」など一つの主張しかしませんでした。
これはワン・フレーズ・ポリティクスと呼ばれています。

 

誰でも得するメリットがある

メリットとは単純に受信料を払わなければ可処分所得が増える、ということです。
つまり「金が儲かる」という主張しています。

 

このように誰でも明確に得するメリットがあると訴求力が上がります。
人は面倒なことでもメリットがあるから行動できるのです。

 

投票するという行為も面倒なことです。
着替えて顔を洗って歯を磨いて投票所まで行って、投票用紙に候補者の名前を書いて投票する、
知り合いに会ったら挨拶くらいするかもしれません。

 

このような面倒さを乗り越えるためには明確なメリットが必要になります。

 

動線の確保、動線を一直線にする

動線を一直線にすると迷いなく行動できます。
人間は迷うと行動不能に陥るので迷わせない工夫が必要です。

 

投票所に行くと候補者のポスターが掲示してあります。
23区議会議員選挙だと60人とか80人も候補者がいます。

 

これだけたくさんいると、誰が誰だが分かりません。

 

そこで「NHKから国民を守る党」と大きく書かれている選挙ポスターが目に入ります。
他の候補者はよく分からないけど、この政党に投票したらNHK受信料を払わなくていいんだな、
と思って「NHKから国民を守る党」の候補者の名前を書くことになります。
候補者そのものに興味がなくても政党に投票する感覚です。

 

他の候補者はどんな人なのか、どんな主張なのか分かりません。
分からないと脳が混乱します。
混乱した脳は「NO」としか言いません。
だから他の候補者には投票しないんです。

 

分かりやすいだけの「NHKから国民を守る党」に投票するのです。

 

マーケティング戦略が選挙に通用する理由

このように、マーケティングやセールスのノウハウは選挙にも通用してしまいます。

 

こういったノウハウは心理学を基本としているので応用が効くからです。
人間の行動は何にでも「心理」に絡んでくるので心理学が基本となります。

 

 

マーケティング戦略を個人ビジネスに活かす

NHK受信料問題が一定の支持を集めるあたり、
日本の衰退が浮き彫りになってきました。

 

受信料という月2千円、3千円程度の話がこれだけ話題になるのです。
月3千円の節約の話が選挙の争点になっています。
景気の良い時代なら節約よりも投資の拡大が争点になっていたはずです。

 

この衰退傾向にある日本でどう生き残っていくかというと・・・
やはりマーケティングとセールスを覚えるのがオススメです。

 

「NHKから国民を守る党」のようにマーケティングが出来るだけでこれだけ議席を伸ばせるのです。
フリーランスで自分一人でビジネスをするときもマーケティングとセールスを学んでおくと食いっぱぐれがありません。

 

個人ビジネスに必要なスキルセットとして、

  1. マーケティング
  2. コピーライティング
  3. セールス
  4. パブリックスピーキング(人前で話す人向け)

この4つが役に立ちます。

 

この中でもっとも重要で基本かつ応用が効くものがコピーライティング(セールスライティング)です。

 

 

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