任意整理の8年後なら住宅ローンが組める
ナツメ@破産百科です。
任意整理をした後に住宅ローンを組むには時間が必要です。
8年間経てばブラックリスト登録が解除されるので住宅ローンが組めます。
今現在、住宅ローンを利用中の場合は、
住宅ローンを任意整理の対象から外すことで自宅を処分せずに済みます。
任意整理後の住宅ローン
任意整理するとブラックリストに登録されます。
指定信用情報機関に「異動」情報が掲載されるので、
新しく住宅ローンを組もうとしても審査で落とされます。
しかし、ブラックリストの登録期間は決まっているので、
登録期間が過ぎれば住宅ローンが組めるようになります。
登録期間は5年間です。
ただし、登録は「完済後から」始まります。
任意整理の返済は通常36回払いなので、完済まで3年間かかります。
ブラックリスト登録の期間は借金返済の3年間と
登録期間の5年間を合わせた8年間になります。
そのため、任意整理をしてから8年間経てば住宅ローンが組めるようになります。
※指定信用情報機関と異動情報の登録期間
全国銀行個人信用情報センター(KSC) | シー・アイ・シー(CIC) | 日本信用情報機構(JICC) | |
---|---|---|---|
登録期間 | 5年間 | 不掲載 | 5年間 |
※指定信用情報機関によっては異動情報が掲載されないこともあります。
ブラックリスト登録の解除
任意整理後に住宅ローンを組むためには、
ブラックリスト登録の解除を待ちます。
ブラックリストは登録期間が過ぎれば自動的に解除されます。
指定信用情報機関とブラックリストについて詳しくはコチラ
⇒ ブラックリストのデメリットと登録を解除する方法
登録解除の注意事項
また、登録解除後も注意事項が2つあります。
社内ブラック
一つ目は社内ブラックを避けることです。
任意整理の対象となった金融機関では住宅ローンが組めません。
金融機関では自社で滞納や債務整理した人を社内情報として保管しています。
これは社内ブラックと呼ばれています。
信用情報機関とは別のブラックリストです。
このリストがあるため、該当する金融機関では住宅ローンが組めません。
そのため、住宅ローンを組むには、
任意整理をしていない他の金融機関を使う必要があります。
保証人ブラック
住宅ローンの申込みには保証人が必要です。
保証人が債務整理しているとブラックリストに登録されています。
保証人も住宅ローンに申し込む本人と同じ程度の信用力が求められます。
そのため、ブラック扱いになっている人では保証人になれません。
別な人に保証人になってもらう必要があります。
また、自分がブラックリスト登録の場合、
他人の保証人になることは出来ません。
住宅ローンを利用中の場合
今現在、住宅ローンを利用中で任意整理する場合、
持ち家を手放さない方法があります。
任意整理では整理する借金を自分で選べます。
住宅ローンを任意整理の対象から外せば、
持ち家を処分する必要がなくなります。
自己破産では持ち家は処分しますが、
任意整理では手放さないので大きなメリットと言えます。
住宅ローンの延滞はしない
住宅ローンを何度も滞納すると一括弁済を求められてしまいます。
一括で支払えない場合は抵当権を実行されてしまいます。
こうなると、競売になるので自宅を失っていしまいます。
そのため、他の借金の返済が多少滞ったとしても、
住宅ローンだけは優先して支払うことをオススメします。
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