債権者集会&免責審尋その2、管財人が免責を認める意見を出す。
ナツメ@破産百科です。
前回、債権者集会と免責審尋が行われるので裁判所に行きました。
⇒ いよいよ債権者集会と免責審尋が始まる。
自分の順番が回ってきました。
いよいよ自己破産のクライマックスである免責審尋がはじまります。
裁判所はプライバシーを守る
さいたま地方裁判所にはA棟からD棟の4つの建物があります。
代理人弁護士と待ち合わせをしたのは、入り口正面のB棟の1階受付です。
しかし、自己破産の債権者集会と免責審尋を行う法廷は目立たない奥の建物にあります。
入り口正面からぐるっと一回り奥に入り込んだD棟で行われました。
しかも破産関連の訴訟は傍聴出来ません。
目立たない法廷で行われて、しかも他人に傍聴されないので自己破産を秘密にしておけるわけです。
破産者に配慮されているので、とても嬉しかったことを覚えています。
裁判所に入廷する
さて、裁判所では自己破産が30分ごとに行われています。
私の順番は13:30開始の14:00終了です。
前の順番の人が終わったので13:25に入廷しました。
奥の席に代理人弁護士と並んで座りました。
「裁判所の法廷ってこうなってるのかー」
「意外に椅子が安っぽいような気がする・・・」
「債権者は来てないな」
などと色々な感想が出てきました。
そして、緊張したのかキョロキョロと回りを見たりしていました・・・
少し遅れて破産管財人が入廷して反対側の席に座りました。
12月の管財人面談のときより厳しい顔つきになってるような気がしました。
裁判官が入廷する
定刻ギリギリになって裁判官が入廷しました。
30歳くらいの若い男の裁判官です。
テレビドラマで見るような全身黒の法服姿です。
開廷の挨拶から債権者集会の開始の宣言とか色々と裁判官と破産管財人がやりとりをしています。
しかし、まったく聞き取れません。
話すスピードが異常に速いので何を言ってるのかさっぱり分かりません!
かなり驚いて面食らったことを覚えています。
これが裁判所流なのか?確かに債権者は一人も来ていないので、
債権者集会自体が無駄と言えば無駄なのかもしれません・・・
身分を確認する
裁判所書記官から身分証明のために氏名や住所などを記入する紙を渡されました。
メモ帳のような紙に名前や住所を書いたのですが、運転免許証や保険証などで確認することもなかったです。
自己申告をそのまま信じるつもりなのか身元の確認が適当だったような気がします。
こんなので大丈夫なんだろうかと不安になりました。
破産申立の書類には住民票の控えを添付したけれど、
当日の免責審尋には赤の他人が来てるなんてことも考えられるわけで・・・
免責審尋〜管財人意見
いつのまにか債権者集会が終了していました。
続いて免責審尋が開始されました。
まず、破産管財人が免責について意見を述べます。
管財人は免責を認める意見を出してくれました。
理由としては下記になります。
- 管財人の調査に対して協力的であったこと
- 借金の原因が詐欺的な商品を買ったことによるものであったこと
- 浪費は認められるものの十分に反省していて再起する気概があること
などを意見として述べていただきました。
浪費は免責不許可事由なので、原則的には免責にはなりません。
しかし、破産管財人が調査して妥当性があれば免責許可相当だという意見を出すことがあります。
管財人面談でも破産原因の調査でも正直に誠実に謙虚になるということ、
それが人の心を動かして免責許可の意見に繋がったのだと思います。
ただし管財人の意見はあくまで意見にすぎません。
最終的に免責になるかどうかは裁判官が職権で決めます。
今回は以下の2つのプラス要素があるので免責になる可能性は高いと考えられます。
- 債権者から反対意見が出なかったこと
- 管財人が免責許可の意見を出したこと
ちなみに管財人に対する報酬もこの場で決定しました。
(予定通り20万円です)
免責審尋〜破産者意見
管財人からの意見が終わったので、今度は破産者である私が意見を述べることになります。
意見というより弁明や釈明に近いような気がしますが、、、
さて、いよいよ裁判官と直接対決となります。
長くなりそうなので次回へ!
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